都市の中心部に古びた古書店が存在する。その店の奥深く、他のどの本とも違う古い本がひっそりと棚に置かれていると言われている。この本にはタイトルも著者も書かれておらず、ただ黒い表紙に金色の模様だけが描かれている。
この本を手に取り、読むと、読者の過去の思い出や体験が詳細に書かれている。しかし、ページをめくるたびに、未来の出来事や秘密も記されており、最後の1ページには読者の人生の最後の瞬間が描かれているという。
伝説によると、この最後の1ページを読んだ者は、その内容が現実となってしまうと言われている。一度読んでしまった者は未来を変えることができないとも、また、一部の者はそれを避けるために絶望的な行動に出ることも...。
実際にこの古書店や謎の本が存在するのか、それとも都市の幻かは不明。ただ、この伝説を知る者は、古びた古書店に足を踏み入れる際、最後の1ページをめくる勇気があるのかと自問することとなる。